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パンドラの匣という手紙。

  • 執筆者の写真: soranagi
    soranagi
  • 2019年2月6日
  • 読了時間: 5分

更新日:2019年11月24日





裁判所から届いた手紙を見て

浮かんだ疑問は


問い合わせるしか

答えがわからなかった。


担当の書記官とやらが

電話口に出る。




Q.そもそも申請者を

存じ上げないのですが?


A.はい。

この方は、あなたの母親の妹さんのご主人さまで

なくなった方はあなたの叔母さんにあたります。


Q.あのー

ご存知かと思いますが

私は養子縁組されており

違う家の子供として戸籍が変わっています。

私には関係ないと思うのですが?



A.はい。

事情は戸籍等の書類で理解しています。

ただ、戸籍が変わろうとも

全ては血縁という法律があります。





そのやり取りでわかったことは


ワタシの実母親はすでに亡くなっていた。


亡くなった妹叔母ご夫婦には

お子さんがいなくて


その場合の遺言書を開封するには

実母・妹さんの兄弟姉妹の

立会いもしくは同意が必要。


本来、実母親が立ち会うところ

すでに他界しているので

その子どもが対象となるらしい。


相続問題で申請があると

どの役所でも戸籍謄本を出すことが

法律で決まっているらしい。




怖っ!

探されたんだな。




妹叔母のご主人は

遺言書を開封するために集めた書類の中に


存在すら知らなかった

ワタシがが出てきたことにびっくりして

実父に問い合わせ、事実を確認した。


何度も裁判所に懇願されたそう。


別の家庭で生きている私に

知らせないで!って。




ワタシが立会いに出向く返信を

裁判所に送り返し

伊丹の裁判所に出向いた日は

3年前のGW前で、すでに暖かくなっていた。



呼ばれるまで待合室で待つ。

なんでか、周りを見渡せないどころか

顔を上がられない。



呼ばれて、個室に入る。


予想を反して

そこにいたのは

裁判所の方、弁護士さん

そして実母の末妹さんのみだった。






簡単にあっさりと開封されて

筆跡確認をされるのだけど


そもそもワタシ、

叔母さんすら知らない。





ことが終わってから

末の妹叔母さんと

裁判所の外で待っていた

申請者のおじさんと

お話しできた。





ワタシの実両親は

ワタシが生まれた時


父親が、結核で隔離病棟に入院。

母親は、もともと体が弱くて

産後の肥立ちが悪く

1年間入院していたらしい。


年子の兄は、父方のご実家に預けられ

双子を育てる体力もなく

このままでは

二人の赤ちゃんを育てられないと


見るに見かねた

実母の妹叔母が動いてくれたそう。


叔母さんは、大阪の広告代理店に

勤めていて


どんなツテだったのか

今もさっぱりわからないけれど



工藤の両親と繋がった。

そして養子縁組。




その事実を後に結婚される

ご主人にすら話していなかったらしく

知らなかったご主人も

相当びっくりしたらしい。



末の妹さんも

ワタシの存在すら知らなくて

秘密だったようだ。





ここで

すごーい怒り?みたいなのが

こみ上げてくる。


すごーく勇気を出して

裁判所に出向いた理由は


実父とか

実兄とか


出てくると思っていたんだよね。

会えると思って行ったんだよね。

ワタシが場違いだとしても。



っが、その二人は

いなかった。



その怒りの感情を

なんとか抑えて叔父さんにお伝えする。




複雑です。


色々事情はあったかもしれない。


でも

どうして今日会えないのか?

どうして手放したのか?

謝罪はないのか?

人の運命。勝手に変えといてー!って


捨てるも

あげるも

同じでしょー!

って。



そうそう、

すごい怒り。



2回すてられたような

気持ちになった。


これ、本当に。





そして実母親には

本当に縁がなかったんだなって思った。

記憶もない、

すでに生存していない。



そんな

うす〜〜〜い縁も

あるんだな。




帰りの駅で泣けて泣けて

電車に乗れなかった。







時間が経って冷静になって


叔父さんから伺った

実父親住所へ手紙を出した。




ずっと感じてきたこと。


とても今複雑であること。


実兄の名前


なくなった双子の片割れの名前


家族全員の写真を

送ってもらうようお願いした。





届いた写真を見て最初に思ったこと。




本当にもう

誰にも似ていないー><




ここで一つ受け止めた。




実両親は

ワタシの命を授けるためだけに

存在したのかもしれない。


縁の薄い母親を通してしか

この世に出てこれなかった。


実親がいないと

ワタシ、生まれてないから。





ただ、工藤の両親に

育ててもらうことになっていた。


もう、説明できないけど。

そういう巡り合わせ。


本当に子供が欲しい!と願った

工藤の両親の想いが叶えられた。





そして



この二人に育ててもらったからこそ

今のワタシがいる。



それは間違いない事実で



血も繋がっていないのに

本気で愛して育ててくれた。



血も繋がっていないのに

本当に手を焼かせた娘だった。



血も繋がっていないのに

好きなことをやりさない!

夢を食らうバクになれ!

自由に生きろ!って



教えて導いてくれた。



どんなことをしでかしても

信じて守ってくれた。





これがワタシの根っこだ。




そうそう、とっても

愛されて育ったのに


唯一の弱点が




捨てられた子ども!っていう

最大の自己否定。




でも実は

この裁判所からの手紙は

唯一の弱点を

唯一の自己否定を


自己肯定に変えてくれる

出来事だったんだよね。



next blog continue!


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リアルにお会いできるのが実り豊かだと思います。


それは、リアルにあなたの表情やエネルギーを

感じることができるから!

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nagiはたくさんの方に

あなたらしいストーリーを生きて欲しいです。

誰かに照らしてもらうのではなく

自分自身のハートを灯しながら!


では、また♡


nagi


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